暫定政権下のシリア、キリスト教徒が礼拝 学校も再開

(VOVWORLD) - シリアのキリスト教徒らは15日、アサド政権崩壊後で初めてとなる定期的な日曜礼拝に出席しました。アサド政権打倒を主導して暫定政権を樹立した「シャーム解放機構」(HTS)は、シリアの少数民族グループに対して生活様式が危険にさらされることはないと訴えています。

アサド政権下では、キリスト教徒を含めた宗教少数派が自由に礼拝をしていました。

首都ダマスカスのキリスト教徒が多いバブ・トゥーマ地区の通りは15日午前、教会から戻ってきた礼拝者で埋め尽くされました。一部の人々は警戒心をあらわにしました。

ある住民はミサに出た後、「私たちはまだおびえている」と語り、HTSによる支配後、ほとんど家から出ていないとして「情勢は流動的だ」と漏らしました。

シリアにはキリスト教徒、アルメニア人、クルド人、イスラム教シーア派といった民族、宗教の少数派が住んでいます。イスラム教スンニ派が多数を占めるシリアにあって、アサド一族はイスラム教シーア派から派生した少数派のアラウィ派に属します。(ロイター)

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